一人暮らしをする上で冷蔵庫は欠かせない家電のイメージがあります。いくら一人暮らしでも自宅で食事をすることはあると思いますし、飲み物も保存しておくことでしょう。
ですが、外出が多い方や食事はほとんど外で済ませる単身者の場合、一人暮らしに冷蔵庫はいらないと感じる方もいます。
そこで、一人暮らしに冷蔵庫はいるのか、いらないのかを検証するとともに、いらないと言われる理由や冷蔵庫がない生活のメリット・デメリットを紹介していきます。
一人暮らしに冷蔵庫はいらないと言われる理由
一人暮らしをする人の中には冷蔵庫はいらないと思う人もいます。はじめに冷蔵庫はいらないという理由から見ていきましょう。
自炊しない
ほとんど自宅で自炊しない方にとって、冷蔵庫はさほど必要性を感じない面もあるでしょう。特に真夏でなければ飲み物も常温で飲めることや、冷凍食品も利用しないのであれば、特になくても生活していくことはできます。
外食やコンビニ弁当が中心
外食やコンビニ弁当が食事の中心の方も特に冷蔵庫の必要性はないといえます。食事の都度、外食したり買って食べたりすれば、不便さはあまり感じないで生活できます。
以上が一人暮らしに冷蔵庫はいらないという方に多い理由ですが、個々のライフスタイルによっては冷蔵庫があった方が良い場合もあります。
次は、冷蔵庫なしの一人暮らしにおけるメリットとデメリットを見ていきましょう。
一人暮らしに冷蔵庫はいらない?冷蔵庫なしのメリット
冷蔵庫がない生活は一見すると不便そうに感じますが、一人暮らしに冷蔵庫がない生活はどんなものなのでしょうか。
ここでは、冷蔵庫なしの一人暮らしのメリットを紹介します。
冷蔵庫の費用がかからない
冷蔵庫を使うには、コンパクトなタイプでも購入しなければなりません。冷蔵庫がない生活を実現できれば購入しなくても良いため、その分の費用を節約できます。
冷蔵庫の維持費(電気代など)がかからない
冷蔵庫はどんな省エネタイプでも電気代がかかります。月あたりわずかな電気代だったとしてもあまり余裕のない一人暮らしの場合は負担になります。
冷蔵庫のない一人暮らしなら余分な電気代を抑えられるでしょう。また、設置スペースも省くことができるので、キッチンを広く使えるメリットもあるでしょう。
食品を無駄にしない(ロスが減る)
一人分の食事を作ることは複数人分作るのと違い、意外と手間がかかるほか残った食材を無駄にするケースが多いです。
冷蔵庫がない生活で自炊しないなら、食品を無駄にすることがなくなり、食品ロスにも貢献します。
無駄買いしないため、痩せやすい習慣になる
冷蔵庫があるとどうしても余分なものを買ってしまいがちです。安いから、あとで食べるからなどと理由はさまざまでも、無駄に買ってしまう傾向があります。
冷蔵庫がない生活なら必要最低限の食事のみ用意するため、無駄がいを省きその分痩せやすい習慣を身に着けることができるでしょう。
生ごみが出にくくなり、害虫の心配がなくなる
自宅で自炊をする場合、外食で済ませるよりも野菜の皮や芯など生ごみが増えます。暑い季節は生ごみにハエが発生するなど害虫の発生も考えられます。
その点、冷蔵庫がなければ調理する食材を買わないで済むので、生ごみが減り害虫の心配も軽減できます。
冷蔵庫の音が気にならない
冷蔵庫は、庫内の温度を保つために定期的にファンを回して内部を冷やします。冷蔵庫によってはその音が気になるときもあるものです。
冷蔵庫がない生活なら冷蔵庫の音もしないので、静かな生活を実現できます。
引越し時の手間・処分が不要
冷蔵庫はコンパクトなタイプでも、引越しのときや処分するときは別料金がかかります。粗大ごみとして出すこともできないので、処分する際は面倒に感じる人もいるでしょう。
冷蔵庫がなければそういった負担が一切ないので、ある意味では身軽に引越しすることができます。
一人暮らしの冷蔵庫なしのデメリット
冷蔵庫がない一人暮らしにはメリットだけではなくデメリットもあります。ここでは、デメリットにスポットを当てて紹介していきます。
自炊が難しい
頻繁に自炊をするなら冷蔵庫がないと話にならないほど不便です。食材を保管する場がないため、肉や魚を買ってくることすら難しくなるでしょう。
また、冷凍食品なども保管できないため、自炊は難しくなるといっても過言ではありません。
食費が高くなりがち
外食やコンビニ弁当ばかりの食生活は、自炊するよりも高くつきます。
自宅に冷蔵庫があり、ある食材でカレーを多めに作っておけば、2~3食は買い物せずに食事ができます。
その点、食事のたびに外食やコンビニ弁当を買っていると、圧倒的に食費が高くつくでしょう。
食事の栄養が偏りがち
外食やコンビニ弁当は、栄養管理されているメニューもあるとはいえ、野菜や海藻類が少ない傾向があります。
揚げ物など油を使ったメニューが多いので、どうしても栄養バランスが偏りやすくなります。
買い物の回数が増える
家に食べるものがなければ、食事の都度か1日3食分をまとめて買ってくるようになります。その結果、買い物の回数が増えてほとんど毎日買い物をするようになるでしょう。
冷蔵庫があれば、多少の食材をストックしておけるので買い物の頻度はそこまで高くはならないといえます。
体調不良時がツラい
一人暮らしで冷蔵庫がない生活は、常に食べ物や飲み物がない状態となります。体調不良などで買い物に行けないときは、最悪食事なしの状態にも陥るでしょう。
そうなれば体調不良が長引いたり、悪化したりする恐れもあり、不安も高まる可能性があります。
冷えたジュースやビールが飲めない
冷蔵庫がない一人暮らしの生活だと、ジュースやビールなど冷えた状態が美味しい飲み物が飲めなくなり、常温で飲むようになります。
暑い季節はかなり厳しい状態になることが予想できます。
冷蔵庫がない一人暮らしの生活は、デメリットを考えるとなかなか厳しいものがありますね。やはりコンパクトなタイプでも冷蔵庫があった方が生活しやすい印象があります。
次は、冷蔵庫無しでも生活できる人、冷蔵庫なしの一人暮らしがおすすめの人を紹介していきます。
冷蔵庫なしの生活可能な人の条件。こんな人におすすめ!
冷蔵庫なしの生活に向いている人の条件にはどんなものがあるでしょうか。冷蔵庫がなくても生活していける人の特徴やおすすめの人を見ていきましょう。
寒冷地に住む人
居住地が寒冷地の方は、多少買い物してきてもすぐに食材が腐る心配がありません。そのため、生ものでなければ1日~2日程度は常温で保存できるので、冷蔵庫がなくても生活できます。
家の近くにコンビニ、スーパーなどがある人
家の近くにコンビニやスーパーがある場合、食事のたびに買いに行けるため、体調不良などがなければ冷蔵庫がなくても大丈夫でしょう。
惣菜やお弁当などの食事が苦じゃない人
普段の生活の中で惣菜やお弁当が中心になったとしても苦に感じない方は、冷蔵庫なしでもOKです。
ただ、栄養バランスや揚げ物が多くなることを考えると、冷蔵庫なしで生活できるとしてもおすすめはできません。
期間が決まっている人
冷蔵庫なしの生活をずっと続けるのではなく、引越しするまで・冷蔵庫を購入するまでといったように期間が決まっているならなんとか乗り越えられる可能性があります。
ただ、期間が1ヵ月などと長くなる場合は、食事に困る心配もあります。
ミニマリスト生活がしたい人
ミニマリストとは、自分に不要なものを手放して必要最小限のもので生活するライフスタイルを指します。
普段から外食が多く、自炊しない方でミニマリストを意識している場合は、冷蔵庫なしでも生活していける可能性があります。
また、部屋をスッキリ見せる効果も期待できるので、実践してみる価値はあるでしょう。
冷蔵庫なし生活に役立つ冷蔵庫の代わり・代用品3選
冷蔵庫なしの一人暮らしは、一長一短な印象があります。冷蔵庫なしで生活してみると、ときに困ることもあると思いますが、そんなときに役立つ冷蔵庫の代わりになる代用品を紹介します。
いざというときに試してみてくださいね。
クーラーボックス
キャンプや釣りなどで使用するクーラーボックスは、保冷パックを入れておけば一定時間冷蔵することが可能です。
何日も使いたい場合は、保冷パックの取替えが必要となるので単発的な利用となりますが、ジュースやビールを冷やしたい、日中に買ってきた食材を夜に食べたいときなどには活用できます。
保冷バッグ
保冷パックがあると一定時間食材を冷やすことが可能です。しかし、凍った状態の保冷パックが必要なことや、保冷パックが溶けてしまったときのことを考えると、やはり一時的な代用品といえるでしょう。
ミニ冷蔵庫(または冷温庫)
冷蔵庫の中でもコンパクトなタイプがあれば、多少の食品保存や冷凍品も保存しておくことができます。
1ドアタイプ、2ドアでも一人暮らし用などを選べば、購入費用も安く済み一人暮らしの食事程度ならなんとか足りるでしょう。
場合によっては冷温庫でもジュースやビールを冷やしておくことができます。
まとめ:一人暮らしでも冷蔵庫は基本いる!
一人暮らしの方にとって、ライフスタイルによっては冷蔵庫はいらないと感じることもありますが、基本的には冷蔵庫はあったほうが良い家電です。
あまり自炊しなくても、飲み物や生ものを保存しておく場所がなければ、その都度買い物にいくのが手間に感じるものです。
悪天候や寒さ・暑さの厳しいときは特に、冷蔵庫の恩恵を感じられることでしょう。
これから一人暮らしの予定がある方、冷蔵庫なしで生活している方も、今後の生活に冷蔵庫の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
一人暮らしにかかる費用面から冷蔵庫の必要性に悩む方は家具家電レンタルサービスを活用してくださいね。