一人暮らしをする上で寝具はベッドを希望する人が多いですが、置きスペースを考えるとマットレスのみでも十分間に合うという意見もあります。
ある程度の厚みあるマットレスなら直置きに注意しておけば、ベッド同様の寝心地を確保できるでしょう。
そこで、今回は一人暮らしの寝具はマットレスのみで十分という意見を元に、メリットやデメリットを紹介していきます。
寝具に迷う一人暮らしの方は、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしはマットレスのみでも十分OK!メリット
一人暮らしにはマットレスのみでも十分という意見がありますが、はじめになぜマットレスのみでOKなのか、その理由とメリットを見ていきましょう。
ベッドフレーム代の節約になる
ベッドを購入する際は、ベッドフレームとマットレス、それに掛け布団なども選びますね。ですが、マットレスのみにすれば、ベッドフレーム代を省くことができるため、実質的な節約が可能です。
ベッドフレームは激安店でも1~2万円はするので、寝具にあまりお金をかけたくない場合にも良い選択と言えるでしょう。
臨機応変にスペースを確保できる
マットレスのみなら、置きスペースを自由に変えることができます。ベッドフレームは重たくて大きいため、一度置き場所を決めたらそう簡単には置き場所を変更しないことがほとんどです。
その点、マットレスなら臨機応変にスペースを確保したり移動させたりできます。一人暮らしの間取りに合わせて置きスペースを確保できるのも、マットレスのみを選択するメリットです。
引越しや模様替え時に移動させやすい
部屋の模様替えをする際は、マットレスのみなら簡単に移動でき、好みの場所や方角に置くことができます。
女性一人でも移動させられるため、定期的に模様替えをするならマットレスのみ一択でもOKです。
また、引越しするときにもベッドフレームの心配をしなくて良いことや、荷物としてもベッドフレーム分の料金を節約できるでしょう。
引越し業者が荷物の運び出しや運び込みを行う場合でも、マットレスのみなら移動させやすいメリットがあります。
一人暮らしでマットレスのみで生活するときの注意点。デメリット
フローリングにマットレス直置きスタイルにしてたらマットレスが少しカビってて激萎え
— skinheader (@foo57437224) December 17, 2022
一人暮らしの寝具はマットレスのみでも十分対応可能ですが、実際は気をつけたいデメリットがあります。
ここではどんなことに注意したら良いのか見ていきます。
マットレスの直置きはカビが生えやすい
マットレスを置く際は床や畳に直置きしてしまうと、カビが生えることがあります。これは、寝ている間にかいた汗の逃げ道がないため、マットレス内に溜まりカビの原因になるからです。
万が一、マットレスと床の間にカビが生えた場合、見た目はちょっとのカビでもマットレス内部ではかなりのカビが繁殖している状態です。
そのため、マットレスを置く際は直置きせずに下にすのこを置くなど、水分や空気の通り道を作るようにしましょう。
ホコリがたまりやすい(気になりやすい)
床や畳から高さ30センチの範囲には、ほこりやカビ、花粉などが浮遊しており、マットレスを直置きした場合は寝ている間にこれらの有害物質を吸い込んでしまう恐れがあります。
マットレスを直置きした場合、よほど厚みのあるマットレスでなければ床から高さ30センチは超えないでしょう。
そのため、マットレスを含む寝具にほこりが溜まりやすく、寝ている間や目覚めたときにもほこりが気になるケースもあります。
マットレスがへたりやすい
新品で購入したマットレスでも、直置きするとマットレスの耐久性が低くなりベッドフレーム使用時よりもへたりやすくなります。
これは、寝ている間にかいた汗がマットレスと床の間で結露状になり、湿気によりダメージを受けて弾力性を失うからです。
特にウレタン製のマットレスはへたりやすいほか、マットレスの中のスプリングコイルが錆びる・劣化を早めるといったデメリットがあります。
冬は寒さが気になる
冬場は、床や畳からの冷気の影響を受けやすく、マットレスの直置きはダイレクトに冷えを感じます。
建物の構造やマットレスの厚みにもよるところはありますが、布団や毛布を何枚かけても底冷えする、寒くて眠れないといった状況になる可能性があるでしょう。
マットレスの直置きする場合に必要な対策
一人暮らしの寝具はマットレスのみに決めた場合、マットレスの直置き対策が必要です。カビやへたりを予防するためにも、しっかり対策していきましょう。
マットレスは毎日立てる
マットレスを直置きするなら、起床後はマットレスを立てて湿気を飛ばしてあげましょう。寝ている間にコップ1杯分の汗をかくというだけに、起床後のマットレスは意外と湿気を帯びています。
毎日立てて室内干ししてあげるだけでも、就寝時にはだいぶサラッとした状態になりますよ。
敷きパッドを使う
マットレスに敷きパッドを敷いて、汗を吸い取ることも良い方法です。マットレスに直接湿気が届かないようにすることで、カビやへたりの予防にもつながります。
ただ、敷きパッドは定期的に洗濯して清潔を保つようにしてくださいね。
定期的なホコリ掃除
マットレスを置く場所が部屋のどこであれ、定期的にマットレスを掃除することも大事なことです。
掃除機を使うなら布団用のヘッドを使っても良いですし、天気の良い日はベランダで軽く叩いても良いでしょう。
すのこを設置する
床や畳とマットレスの間に、すのこを設置すると数センチ程度の空間ができます。床や畳に直接湿気が届かなくなり、数センチの空間から湿気を逃がすことができます。
すのこはあまり薄いと体重とマットレスの重さに耐えられないので、マットレスの下に敷いても問題ないものを選んでください。
ベッド用のすのこやベッド状のすのこを使用するのがベターですが、その分の置きスペースも考えて用意しましょう。
直置き向けマットレスを選ぶポイントは3つ
一人暮らしで使う直置きマットレスは、直置きに適したタイプを選ぶことが重要です。ここでは、直置き向けのマットレスを選ぶポイントを紹介します。
通気性重視ならメッシュタイプのマットレスを選ぶ
直置きできるマットレスで重視したいのは通気性です。マットレスの中に湿気が溜まるとカビやへたりの原因になることからも、通気性の良い素材を使ったマットレスを選びましょう。
例えば、中身の素材がファイバーマットレスや、ボンネルコイルだと、通気性はバツグンです。どちらも内部で風通しの良い状態になっているため、どちらかの素材を使ったマットレスに注目してみましょう。
また、カバーがメッシュタイプのマットレスも同じように通気性が良いので、メッシュカバーのマットレスもチェックしてみてください。
お手入れ重視なら折りたたみタイプのマットレスを選ぶ
毎日マットレスを起こしたり天気の良い日は干したりと、定期的にお手入れをするなら折りたたみタイプが便利です。
折りたたみタイプは、二つ折りや三つ折りなどがあり狭い部屋でも扱いやすいことが特徴です。また、ベランダが狭くても布団のように干せるので、衛生面も安心できるでしょう。
睡眠の質重視なら重量感×厚みのあるマットレスを選ぶ
睡眠の質を重視したい方は、重厚感と厚みあるマットレスに注目してみてください。一般にベッドフレーム付きで使用するような、ポケットコイルやボンネルコイル、高密度連続スプリングのマットレスだと願えりをうっても振動が伝わりにくいです。
ただ、ほかのタイプに比べて重く床面との密着度も高くなるので、湿気対策をしっかりした上で直置きするようにしてくださいね。
一人暮らし必見。直置き向けのマットレスおすすめ3選!
寝具を直置きマットレスに決めたなら、実際に購入に向けて商品の特徴や価格帯もチェックしておきたいものです。
ここでは、おすすめの直置き向けマットレスを紹介するので、マットレス選びの参考にしてくださいね。
エアウィーヴ スマート Z01 シングル
エアウィーヴスマートZ01シングルは、直置き可能な三つ折りマットレスです。厚さ8センチのエアファイバー素材でやや固めの寝心地が特徴となっています。
普段のお手入れは軽く三つ折りにして縦置きにしておくだけでOK。カバーは洗濯機で、中の素材はシャワーで洗えるのもおすすめポイントです。
価格は74,800円(税込)と少々高いですが、健康面や衛生面に配慮した直置きマットレスならイチオシです。
ニトリ 通気性の良い3つ折りマットレス シングル(パーム3)
ニトリの通気性の良い3つ折りマットレス シングル(パーム3)は、三つ折りタイプのマットレスで、中にはヤシ繊維とウレタンフォームが入った通気性重視の商品です。
やや硬めの寝心地にバツグンの収納性を備えており、ベッドフレームにも対応可能なマルチな1枚です。
お値段が12,900円と手ごろなので、初めての一人暮らしや、寝具代を節約したいときにもうってつけでしょう。
ニトリ 通気性の良い3つ折りマットレス シングル(パーム3)
GOKUMIN プレミアムスプリングマットレス
GOKUMINプレミアムスプリングマットレスは、厚さ20センチのスプリング校反発マットレスで、内部には高品質ポケットコイルを高密度に配置していることが特徴です。
サイドはエアメッシュを並行配列し優れた通気性を実現。コイルが独立した構造なので、寝返りを打っても振動が伝わりにくく睡眠の質も保つことができます。
見た目も豪華でお値段は18,980円とリーズナブルなのもおすすめポイントです。
まとめ:直置きマットレスのみの生活はカビ対策がカギ!
一人暮らしの直置きマットレス生活は、寝具の購入代金や置きスペースを節約でき、折りたたみタイプなら収納場所やお手入れも心配いらないことがメリットです。
ただ、直置きした際の湿気はマットレスのカビの原因になりやすく、カビを目視で確認できる状況だとすでに内部で多くのカビが繁殖している可能性もあります。
そのため、一人暮らしで直置きマットレス生活を希望するなら、徹底したカビ対策をすることがカギになります。
マットレスの素材選びやお手入れ、すのこを使うなど状況に合うカビ対策をしていきましょう。